大好きな人に会った。
15年ぶり。

部屋に入ってから、ひたすらキスしてた気がする。
ベッドもぐり込んで
裸で抱き合って
目が合ってふふって笑って、キスの繰り返し。
気持ちよかったな。
一秒たりとも唇を離したくないって思ってしまった。
あんなにキスしたのはじめてだけど、全然足りない。

そして、あんなに丁寧に前戯をされたのもはじめて。
口でされるのは苦手なのに、結構気持ちよかった。
指であんだけ潮ふくのもたぶんはじめてで
なんとなくふいてる感覚があって気持ち悪かったけど
彼が喜んでいたからいいのだ。
強烈に気持ちいいところを擦られて
それでもいけないわたしの体ってなんなんだろう。
でも、たぶんあのまま続けてたらいったんだろうな。
わかんないけどさ。

なのに、わたしが結構力不足で。
気持ちいいのにエアコンの風のせいですぐ乾いてしまった。
お互いに気持ちよくなりたかったのに、
うまくいかなくてごめん。

彼のことは気持ちよくできたかな。
ちゃんとできたかなとか心配になる。
今日のわたしの価値は
それだけじゃないとは分かってるけど。

振り返れば、
わたしばっか気持ちよくしてもらった気がする。
声とまんなくなって自分でも何を発してたか覚えてない。
変なこと言ってないといいなぁ。

たくさん腕枕してもらって
たくさん頭なでてもらって
ものすごく安心して何回も眠くなった。
時間がもっともっとあれば、
少しくらい一緒に寝たかったのに。

そのあと、少しだけデートした。
風が気持ちよくて、景色がきれいで
よくわかんないけどセンチメンタルな気分になった。

こんなに楽しくて幸せなのに
なぜか過去のことを思い出してしまって。
そんなこともあったな、程度でいいのに。
もうあんな思いはしたくない。とかね。

タイミングだよなあ、すべては。
今日こうやって会えたことも
過去のことも全部。
会えて良かったな。
ここで会ってなかったら、
たぶん一生会えない気もしてる。

どこが好き?っていつも聞いてるし答えも知ってるのに
今日は全部って返ってきたのがくすぐったい。
夢みたいだけど、全部現実。
しあわせすぎたことは全部現実なのだ。

緊張しててどうしようって思ってたのに
やっぱ最後は名残惜しくなる。

満たされるとか
愛されるとか
求めるとか
現実味がなさすぎてぼんやりしてるけど、
なんとなく分かった気がするよ。

あなたの証が残りますように。